レース当日。天候は快晴、絶好のレース日和となりました。
宿泊先のモナークより筑波サーキットへ移動。
走行に向けての最終調整を進めます。
| ローダーから降ろされた34号車。アライメント などの最終点検を済まし、準備は万端 |
34号車のコクピット。必要最低限のメーターが 見やすい位置に配置されている。 |
| 車検中の34号車。 | 特に問題となる点もなく、車検通過 |
チームメンバーはタイムスケジュールに従い、てきぱきと作業を進めていきます。
車検でも問題となる点はなく無事通過。パドックへ34号車をパドックへ移動し、一同ほっと一息。
「ちゃんと走りきれるといいねぇ」などとのんびりムードでした。
ところがふとピットロードをみると他のチーム車がずらっと並んでまさにスタート目前。
改めてスケジュールを見直すと、「やばい、予選始まってるっ、はやく準備しなきゃ」
急にあわただしく動き出す、HRSスタッフ。「おい、ガソリンまだ入れてないよ」
あわててガソリンスタンドに向かう鍋島選手&34号車。
期せずしてタイトル通りのスクランブル発進を果たした34号車。
無事走り出しほっとしたのもつかの間、今度はいくらたっても戻ってこない。
「34号車がダンロップ下でとまってるっ」、誰かが叫ぶ。
急いで見に行くと確かに車の姿が・・・・。いったい、どうしたんだろう。
またも嘆願書か、いろいろな事が頭をよぎる。
そうこうしているうちに、34号車はコースに復帰。
エンジンもきれいに吹けているし、快調に周回を重ねている。
どうやら大したことはないらしい。予選が終わってみると4番手の好ポジション。
一同、大喜びで34号車を迎えにいく。窓から手を挙げて応える鍋島選手。
しかし車に近づいてみると、フロントガラスは全面にヒビが入り
ボンネットはべこべこ。鍋島さんが手をふっていると思ったのは
ガラスが割れたと手振りで知らせていたのだった。
話を聞くと、コースインしてすぐボンネットが開いてしまいパニック。
車を止め、べこべこになったボンネットをなんとか無理矢理閉めて、走ったとのこと。
どうやら車検の時にボンピンを閉め忘れたようだ。
呆然とする一同。その場にいたV2champ 小野寺さんから
自動車ガラス屋さんを紹介して頂く(大感謝)
早速、連絡を入れるが休みなのか誰も出ない。
このままでは決勝は走れない。リタイヤの文字が浮かぶ。
「あきらめるな、とりあえずクリアテープを貼って修理だ」
田村メカニック、TAKIさんが応急修理をしていく。
祈るような気持ちで、技術委員長の再チェックを受ける。
結果はもう少しテーピングをしっかりするようにとの指摘で
決勝の走行はOKとなる。
| ひびが入ってしまったフロントガラス | ボンネットもベコベコ |
気を取り直して、決勝に向けて準備再開。
| 決勝は120周の周回を競う。 34号車はクイックチャージャを用意。 給油時間の短縮を図る。 |
ピットインや給油タイミングを再確認中 のKAZ&ラスカル。計算して燃料はぎりぎり。 極限まで軽くして勝ちにいく。 |
| スターティンググリッドに並ぶ34号車 | 普段はひょうきんな鍋島さんだが コックピットでは別人、カッコイイ |
いよいよ、決勝スタート。
グリーンのシグナルと同時に絶妙のスタートで2台をかわし、2番手にポジションアップ。
順調に周回を重ねるものの、トップのエンドレスGMSランサーエボ5はちょっと別格。
速さが段違いであっという間に離される。
| 2番手ポジションで快調に走る34号車 | 練習の甲斐あって、ピットサインもスムーズ |
| 順調に周回を重ね、予定通りTAKIさんにスイッチ ドライバー交代もスムーズだった |
車をいたわりながら丁寧に走るTAKIさん。 TAKIさんの温存走法が勝利を呼ぶことになる |
交代早々、ポスト員の中途半端な指示に惑わされピットストップ、順位を落とすが
大事に大事に細心の注意で車をいたわりながら丁寧に走るTAKIさん。
しかも少しずつポジションもあがっていく。
他チームもドライバー交代や給油をこなして、順位はめまぐるしく動く。
途中で、トップを快走していたGMSランサーがペースダウン。
どうやらミッショントラブルらしい。結局、1コーナー付近で止まってしまい
そのままリタイヤとなる。
その後も34号車はたんたんと周回をこなしていく。
あと10数周でドライバー交代&給油という状況で、インプレッサが炎上。
ペースカーが入る。
ここで急遽作戦変更。ペースカーの入っているうちに2度目のピットインを
済ませてしまうことにする。あわただしくなるピット内。
給油担当は USUIパトロール隊長&KAZ。2人とも緊張の面もちである
| 34号車がピットイン。 練習の成果か作業は非常にスムーズ。 |
走り終えたTAKIさんと無事ピット作業を終え ほっと一息の一同。 |
給油とドライバー交代を終えた34号車は、車をいたわるドライビングながら攻めの走り。
1台1台と順位を上げ、2番手に浮上。トップを走る42号車はもう1回のドライバー交代を
残している。このままならいける、優勝だ。でも勝負は終わってみるまでわからない。
みんな黙っているが同じ気持ちだっただろう。
42号車がピットイン。我らが34号車はトップへ。
あとは早くレースが終わってくれ、そう祈りつつチェッカーを待つ。
ゴールの瞬間、わき上がるピット。やった、優勝だ、歓声があがる。
| 電光掲示板に輝く34のナンバー | みんなで記念撮影。 勝利のシャンパンはうまかった! |
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そんなわけでトップフィールドHRSランサーのN1耐久プロジェクトは最高の形で幕を閉じました。
はじめてのレース参加で総合優勝。出来過ぎと言われるかもしれませんが、HRSの技術力・
ランエボに対するひたむきさ・多くの協力者に恵まれた総合力など、HRSの実力の一端が証明
できたのではないでしょうか。
右も左もわからないところからスタートして、HRSスタッフは精一杯頑張りました。
作戦会議を何度も重ね、セットアップを繰り返し、朝方まで作業することもしばしば。
ガレージに遊びに来たUSUIさんをいきなり拉致して、日光サーキットへも遠征しました。
ルブローレンさんにはオイル関係のスポンサードを頂きました。
トップグレードのオイルは耐久レースの過酷な走行でも
へこたれず、抜群の性能を発揮しました。
パワーエンタープライズさんにはRR900PADを提供頂き
名ドライバー鍋島さんをして、ブレーキ勝負で負ける気がしないと
言わしめるほど、強力なストッピングパワーを手にしました。
CyberEVOの滝沢さんにはECUのセットアップをお願いし、エボ4とは
思えないほど格段に速い車を仕上げて頂きました。
そして今回は残念ながら一緒に闘うことはできませんでしたが
これまで34号車を走らせてきた横須賀三菱モータースポーツクラブの
皆さんの長い積み重ねがあったからこそ、今回の結果に結びついたと思います。
大変だったけど、非常に楽しく貴重な経験をさせて頂きました。
このプロジェクトはひとまずこれで終了です。
有形無形、いろいろな形で多くの人々にご協力を頂きました。
この場を借りて応援頂いた全ての方に御礼申し上げます。
また、チャンスがあったらHRSは挑戦してみたいと思ってます。
そのときは是非、応援をよろしくお願いします。
Garage HRS 代表 平山 義弘
| ※おまけ2 |
| 連日のハードな作業で いってしまっているUSUIさん ホントお疲れさまでした |