ブレーキ性能を引き出す PFCパッドのならし方法
PFCカーボンメタリックPADは正しい使い方をすれば、耐フェード性・耐久性にも 優れハードなスポーツ走行にも抜群の性能を発揮します。逆に間違った使い方では せっかくの超高性能PADも性能を発揮することができません。今回はHRS流 PFCならし術 を特別に伝授(^^) HRSが惚れ込んだ本物の逸品の実力を皆さんもじっくり味わって下さいね。 ※参考文献 PFCジャパン 技術情報
PFCブレーキPADの当たり付け作業手順
ブレーキPADやローターを新品交換した場合、PADとローターの当たり付け、 熱入れを行ってあげるとブレーキ本来の性能を引き出し、良い状態をながく 味わうことが可能になります。特にPFCをはじめとする、カーボンメタル系 のPADを使う場合、当たり付け作業の善し悪しでブレーキ性能が変わってきて しまうので注意が必要です。
1.PADとローター交換
ブレーキPADとローターは密接な関係をもっています。一般的には、 ブレーキPADだけの交換やローターだけの交換など、どちらか単独での 交換をすることは当たり前になっていますが、ことスポーツ走行前提の場合は PADとローター同時交換が基本。HRSではPADやローターのコンディションを チェックし必要に応じて最低でもローター研磨をおすすめしています。 また作業の際にはダストシール類のチェックも忘れず実施。 あわせて耐熱性能の高いブレーキフルードも必須条件です。 ハード走行をする場合は冷却ダクトなども有効な熱対策になります。
2.初期のならし走行
まずはふつーに、普段乗りで数十km〜100kmほど走り、PADとローターをなじませます。 カーボンメタル系PADの場合、装着後いきなり温度をあげて熱入れ、というのは禁物。 左足ブレーキでブレーキを引きずりながらの走行というのもやってはダメ。 いきなりハードに熱をいれてしまうとヒートスポットができて、ジャダーがでてしまったりします。 まずはやさしく、やさしく、PADとローター表面を均一になじませることをイメージして 走らせましょう。
3.PADとローターの熱入れ
初期のならし走行を済ませ、PADとローターがなじんだら、いよいよ熱入れ作業。 安全な場所で時速100km程度の速度からのブレーキングを数回繰り返し熱を入れて いきます。この場合も極端に強い制動でいっきに熱を入れるのではなく、ほどほどの ブレーキングを繰り返します。ローター及びPADが均一に熱が入ると、ローター表面には 青黒いカーボン皮膜が形成されます。カーボン皮膜形成されたら熱入れ完了です。 このままスポーツ走行してもOKですが、できれば一度冷やして(例えば一晩おいて完全に 冷やす)ローターとPADを落ち着かせてあげると完璧。
万一、熱入れに失敗してヒートスポットができたり、ジャダーが出るようになってしまった場合は そのままハード走行するのは禁物。2項の初期ならしをもうしばらく続け、パッドとローターに 均一に熱を入れるようにして下さい。
※サーキットでの当たり付け
通常走行の半分位に進入速度を抑えて数ラップほど走り、徐々に温度を上げていきます。 ピットインでローターの状態を確認し、ローター表面が均一に青黒くなっていたら カーボン皮膜形成完了です。カーボン皮膜がマダラ模様になっている場合は、 熱入れがまだ不十分です。再度、数ラップ走って当たり付けを行います。 熱入れが済んでいない状態でいきなり全開走行して急激に温度を上げてしまうと、 ブレーキ特性が変わったり偏摩耗をおこしたり、ジャダーがでたりしてしまいますので 注意して下さい。
4.熱入れ後の注意点
PFCパッドは、カーボン皮膜が形成された状態では、低温からしっかりとミューが発生し、 ハード走行で高温になっても、フェードすることなく安定した制動力を発揮します。 またローター表面のカーボンスクリーンがローターを保護、ローターとPADの摩耗を抑え、 一般的なスポーツPADに較べ、2〜3倍もの耐久性が得られます。PFCサーキットPADを 街乗り等、温度が上がらない状況で使い続けた場合、ローターのカーボン皮膜が剥離して、 ローターやPADの摩耗が進行することがあります。(ローター表面の青黒いカーボン皮膜が 剥がれ、普通のシルバー(金属色)に戻ります)。このような場合は、再度、3項の熱入れ処理 を行いカーボン皮膜を形成し直す必要があります。
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