AYC ACDフルード、きちんとメンテナンスしてますか?
三菱の誇る電子制御4WD ランサーエボリューションに採用されているACD&AYCシステム。
性能をフルに引き出すためには油圧機構に使われているフルードの定期的な交換&エア抜きが必要ですが、その重要性を理解している人は思いのほか少なく、新車発売から10年以上経過しているにもかかわらず、AYC&ACDフルードのメンテナンスが放置されている車両も多く存在します。
交換作業には専用ツールと専門知識が必要で、基本的に三菱ディーラーと一部の専門店でのみの対応となっています。
ランエボを知り尽くしたHRSなら、AYC&ACDフルード交換も安心です。
ACDとは?(アクティブセンターデフシステム)
ACD(アクティブセンターデフ)はセンターデフの拘束率をフリーから直結(デフロック)状態まで走行状況に応じて電子制御するシステムです。
基本的な仕組みは、直進時にはセンターデフの拘束率を高めて安定性やトラクション性能を引き出し、コーナリング時には拘束率をフリー方向にすることでアンダーステアを抑制し旋回性能を向上させます。
実際には車速やアクセル開度、ハンドルの舵角、路面のミュー、ブレーキ等さまざまな走行条件に応じて高度に電子制御を行っており、トラクション性能や安定性と旋回性能(曲がりやすさ)という相反する性能を高い次元で両立させています。
AYCとは?(アクティブヨーコントロールシステム)
ランエボ、ギャラン、レグナム、アウトランダーに搭載されたAYC(アクティブヨーコントロール)は後輪左右の駆動配分を走行状況に応じて電子制御し、ヨーモーメント(車が曲がろうとする力)をコントロールするシステムです。
コーナリング時には旋回外輪に駆動力を移動させて旋回性能を向上。また減速しながらのコーナリングでは、旋回内輪に駆動力を移動させてタックインを低減します。
AYC&ACDフルード交換の必要性
三菱では駆動性能を向上させるACDと旋回性能を向上させるAYCを組み合わたACD&AYC統合制御で、より高い限界性能とハンドリング性能を実現しています。
【フルードが劣化すると】フルード劣化に伴い作動伝達性能が落ちるため、ACDの拘束能力やAYCの駆動力移動性能が低下し本来の性能が発揮できなくなります。
【制御ラインにエアが混入すると】ブレーキラインにエアが混入するとブレーキの利きが悪化するのと同様に、AYC&ACDの作動に悪影響が出ます。
フルード劣化やエア混入していては、せっかくの高性能 電子制御4WDシステムも本来の性能を発揮できませんので、定期的なフルード交換が必要です。
フルードの交換サイクルは一般的なストリート使用では車検毎(2~30000km位)、フルードへの負担が大きく、またAYC&ACDの性能がタイムに直結する競技車両やタイムアタック車両ではもっと短いサイクル(5000~10000km位)でメンテナンスを考えるとよいと思います。
AYC ACDフルード交換 こんな時におすすめです
- 1~2万km以上 フルードを交換していない
- USEDカーを買ったが、前オーナーがどんな使い方・メンテナンスをしていたか不安
- スポーツ走行をよくする競技車両やタイムアタック車両
AYC ACDフルード交換
AYC:作動部(リアデフ内)・制御部(リザーバータンク及び制御配管 左右)、ACD(リザーバータンク及び制御配管)のフルードを交換します
プレクリーニング&全量交換 料金 (税別)
性能をフルに引き出す、おすすめコース
規定量の倍のフルードを用い、内部の汚れをクリーニングしながら劣化したフルードを全量交換するメニュー。フルードは純正より耐熱性&耐久性に優れ、作動能力の高い高性能フルードを使用し、サーキット等のスポーツ走行でも電子制御4WDの性能をフルに引き出します。
交換料金(税別) | |
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AYC ACD | 20,000円 |
AYC | 13,000円 |
ACD | 9,000円 |
※高性能フルード代、プレクリーニング、エア抜き一式 含みます
※アンダーガード付き車等の場合、部品脱着工賃がかかります。
※競技車両等、既にフルード全量交換していてエア抜き&フルード補充のみでいい場合:3,500円(1か所)にて