CT9A ランエボ8MR トータル愛車診断

半年前に念願のランエボを購入され、これからライトチューンでパワーアップされたいとのことでトータル愛車診断をご依頼頂きました。新車登録から既に13年が経過し、チューニングの前にまずは現状の状態チェックとメンテナンスからというアプローチは賢明だと思います。

トータル愛車診断

トータル愛車診断では、法定24ヶ月点検で指定されている項目に加え、チューニングカーとしてチェックしておきたい独自ポイントも点検。実走による車両チェック、エンジンコンプレッション測定、内視鏡によるエンジン内部チェック、装着されているチューニングパーツのリストアップ、これまでの整備履歴の確認(整備記録簿がある場合)等、車両のコンディションをしっかり把握します。

今回の記事では、ランエボを例にトータル愛車診断のチェックポイントについて取り上げてみたいと思います。

ランエボのチェックポイント

エンジンルーム廻り

マウントやホース類などゴムでできている箇所はメンテナンスが必要になっている場合が多いです。エンジンマウント、ミッションマウントはクラッチ交換の際に一緒に交換してしまうのが工賃が節約できておすすめです。

4G63 点火コイル リーク

スパークプラグが交換時期を過ぎていたり、点火コイルがリークしてダメになっているケースも多いです。コイルがリークすると画像のように黒い樹脂ケースが白く変色します。コイルがダメになると、加速時に息つき症状が出たり、アイドリングが不安定になったりしますので、新品の純正コイルか社外品のプラズマダイレクト等に交換します。

ラジエター 樹脂タンクからのクーラント漏れ

定番のウィークポイント、純正ラジエター 樹脂タンクカシメ部分からのクーラント漏れは、症状が出て既にラジエター交換されてる車両が多くなってきたように思います。

ランエボ 冷却経路の錆

ラジエタークーラントやパワステフルードはノーメンテで放置されているケースも多いです。古くなって劣化したクーラントは冷却性能がさがるだけでなく、防錆性能が落ちて冷却系路が腐食してしまう深刻なトラブルにつながるため、定期的に交換が必要です。(画像は錆びてしまった冷却系配管。ひどい場合は錆さびになって穴が開いてる場合もあります)パワステフルードは新車から一度も交換されていない車両も結構あると思います。ガレージHRSではフルードを2L使って、内部洗浄&全量交換を行っています。

足回り関係

ランエボ 足回り

ステアリングや足回り関係に目を移すと、タイロッドのガタ、ブッシュの劣化や、ブーツ破れが多く見られます。スポーツ走行を繰り返している車両ではハブのガタも要チェックです。リアデフマウントはエンジンマウント以上に劣化が激しく、亀裂が入ったりちぎれていることが多くブッシュ打ち換えが必要です。また走行距離が延びている車両ではプロペラシャフトのインシュレーターもチェックしましょう。

ランエボ アッパーマウント 亀裂

画像は亀裂の入った純正アッパーマウント。車高調や純正ショック等も年式や走行距離を考えると、相応に劣化しています。OHや新しいものへのリプレースも考えるとよいです。

排気系

排気系も長い目で見ると消耗品

排気系も長い目で見ると消耗品。腐食してしまっていたり、外観は異常なくても、内部の消音材が劣化して排気音が大きくなってしまってることが多いので、新しいものへの交換も検討するとよいです。

ボディ廻り

ランエボ フロアの錆

ダメになったら交換できるパーツ類と違って、ボディは簡単に交換できません。積雪地帯や海岸部で使われて錆に蝕まれてしまってるケースや、それ以外の地域の車両でも経年変化で腐食が進行している場合が目立つようになってきました。簡易的にはスプレー缶タイプの防錆剤をボディ表面に吹き付けて錆防止や腐食の進行を抑えることができます。

ランエボ フロアの錆

大切な愛車を良いコンディションに保ち20年、30年と長く乗り続けるためには、錆がひどくなる前にジーバートやタフコートなどの本格的な防錆処置を考えることも必要だと思います。

ガレージHRS トータル愛車診断メニュー

愛車を大切にするすべての人へ

気に入った愛車をしっかりメンテナンスして良い状態を保ちながら、10年 20年と長く楽しんでもらいたい。そんな願いからガレージHRSがお届けする、クルマ好きの、クルマ好きによる、クルマ好きのための診断メニュー。

チューニングに精通し経験豊富なHRSスタッフが愛車を細部までじっくり点検。愛車を大切に考えるオーナー様の立場になりながら、メンテナンスやチューニングについてアドバイスします。

トータル愛車診断は車種問わず対応。愛車のコンディションはどうだろう、メンテナンスやチューニングをどうしよう、そんな悩みはガレージHRSが解決!

愛車診断リポート

ヒアリングや点検結果をもとにリポートを作ります。優先度の高い要修理項目に始まり、中長期的なメンテナンスやチューニングについて、ガレージHRSならではの切り口・着眼点で提案&アドバイスします。

例えば、ディーラーや整備工場では単純に純正パーツによる交換修理となる箇所でも、ガレージHRSでは性能に優れる別な年式や後継車のパーツを流用したり、チューニングパーツの使用も含めてオーナー様の希望や使い方に合わせて最適な組み合わせを考えます。チューニングやメンテナンスに関しても、お店の考えを一方的に押し付けるのではなく、費用や効果も含めいくつかの選択肢を提示して、それぞれのメリットやデメリットを説明するように心がけています。

こうすることで、オーナー様は作業の優先度や費用、効果などを総合的に考えることができ、充実したカーライフを楽しむことができると思います。

愛車診断リポート

愛車診断を受けて頂いた場合、各種整備作業を通常よりお得な料金で承ります。

中古車を買ったので現状把握と初期メンテナンスをしたい、古くなってきた愛車のコンディションチェックや性能回復にビルシュタイン エンジン洗浄等を考えている、そんな時はお得な『ガレージHRS トータル愛車診断』はいかがでしょうか?