CT9A ランエボ9 AYC ACD フルード交換

CT9A ランエボ9 AYC ACDフルード交換などで入庫頂きました。ガレージHRSを始めたころからの常連さんで、長く通って頂けるのがありがたいです。

三菱の誇る電子制御4WDもフルードが劣化したり、エアが混入した状態では本来の性能は発揮できませんので、定期的なフルード交換・エア抜きをおすすめします。AYC ACDフルードは、油圧配管部とリアデフのトルク移動機構部の2か所に使われています。まずはリアデフ内のフルードを交換(これは通常のデフオイル交換と同様の手順です)

CT9A ランエボ9 AYC ACD フルード交換

次に油圧配管部のフルード交換。ダイアグチェックでエラーの履歴を調べて、異常がないか確認。規定量の倍のフルードを流し内部を洗浄しながら、劣化したフルードを抜き取り、新油に全量交換します。使用するフルードは用途に応じて純正指定または、耐熱性&耐久性に優れ、作動能力の高い高性能フルードを使い分けています。

CT9A ランエボ9 AYC ACD フルード交換

洗浄&全量交換後 エア抜きを行います。ガレージHRSでは、ディーラーさんと同じ診断機 MUTを使って作業しますので、ポンプの負担も少なく安心しておまかせ頂けます。

レッドライン 15W50

AYC ACDフルード交換のほかに、エンジンオイル交換やブーストコントローラーのチェック作業も。エンジンオイルは レッドライン 15W50 を使用。良いオイルを適切なサイクルで交換しているので、走行15万kmを超えてもエンジンは快調そのものです。

ブーストが上がりすぎるため、ブーストコントローラーのチェックをご依頼頂きましたが、どうやらタービンアクチュエーターがお亡くなりになっていて、際限なくブーストがかかってしまう様です。こちらは日を改めて、アクチュエーター交換することにして本日の作業は終了。

AYC ACDフルード交換

フルードの交換サイクルは一般的なストリート使用では車検毎(2~30000km位)、フルードへの負担が大きく、またAYC&ACDの性能がタイムに直結する競技車両やタイムアタック車両ではもっと短いサイクル(5000~10000km位)でメンテナンスを考えるとよいと思います。